「フェイスブック共和国、大統領出馬宣言文」 (ハフィントンポスト)

ハフィントンポスト

「フェイスブック共和国、大統領出馬宣言文」

2016年 3月 2日

エマニュエル・パストリッチ

親愛なるフェイスブック市民の皆様:

フェイスブックは、単なるマーク・ザッカーバーグの膨大なサーバー群やプログラマー集団ではなく、それ以上の意味を持っています。今日のフェイスブックは、人々が国境を越えて、互いにコミュニケーションし、協力しながらネットワークを形成するのに最も効果的な手段です。フェイスブックは、前例のないグローバルネットワークとして、われわれ利用者たちに現代の問題を解決するためのツールを提供しています。

しかし、それを許可するかどうかはフェイスブックの手にかかっています。今こそ、私たちは、私たちを支配している帝国からフェイスブック共和国の独立を宣言する時がきました。

インターネットの概念は、レイヤー1からレイヤー7までが重なり合ったものとして説明できます。レイヤー1は、私たちのコンピュータを繋ぐ物理的なケーブルを意味しており、レイヤー7は、インターネット上でのアプリケーションの操作を意味しています。しかし、フェイスブックのグローバルコミュニティーは、その本質において、文化的、社会的、政治的であるという点では、その7つのレイヤーとは異なるレイヤー8を形成しており、フェイスブックはレイヤー7よりもっと高い段階に位置しています。

私のフェイスブック大統領出馬は、まさに、この最も高い段階であるレイヤー8、即ち、「フェイスブック共和国」(Republic of Facebook) を指します。フェイスブック共和国の中で、私たちは市民として、何かを創造したり、更新しても、フェイスブック社はこれに対する支配権は持ちません。しかし、現実のフェイスブック社は、古くなったポストへのアクセスを難しくすることで、民主的で、建設的な共同体を創造するための努力を積極的に妨害しています。

これにより、私たちは自分の古いポストにアクセスするのも時間がかかり、全世界のパートナーを効率よく検索し、社会的な繋がりを構築することも困難です。自分のページをデザインすることも叶いません。しかも、フェイスブックは、私たちが掲示した改善案も聞き入れてくれません。

マーク・ザッカーバーグは、ただ、利益の追求だけに力を注ぎ、我々の要求には耳を傾けていません。私は、彼が自ら進んで変えることは決してないと思っています。私たちは、フェイスブックの独立性を宣言しなければなりません。私たちは、全世界の利用者の要求に応じるよう、必ずフェイスブックの独立への道筋をつけ、管理する必要があります。
「Humans of New York」のようにフェイスブックを利用してグローバルな次元で人類に影響を及ぼす一時的な試みはありますが、拡大してはいません。世界は、もっと大きく、もっと共同の努力を求めています。即ち、フェイスブックは行政機能を備えた組織に変わる必要があります。利用者がシステム経営に関与するのではありません。市民がアイデアを提案して、市民の要求が尊重されるメカニズムが必要なのです。

フェイスブックは、よりよい世界のために、人々が互いに協力することをサポートするものとして優先的に機能するべきです。未来のフェイスブックの発展は、株主の利益に左右されるものであってはなりません。むしろ、フェイスブックの潜在力は、世界に平和をもたらし、気候変動、難民、武器拡散、そして、世界各国の行政体系の腐敗などの重要な問題の解決のために、グローバルな協力を促すことに焦点を合わせて、発展しなければなりません。

私は、多くの人が「フェイスブック共和国」大統領に出馬することを願っています。おそらく、その中の多くが、私より断然に資格のある方たちでしょう。何よりも、今回の選挙が専門家を集めることのできる最も効果的な手段であり、私は、フェイスブックが発展するべき方向性について、幅広く、生産的な論争が行われることを望んでいます。

「失敗した国家」たちの世界において、私たちは、人類の歴史の中で前例のないものを達成することができるでしょう。それは、まさに、参与民主主義のためのグローバルなシステムの創設です。

第一の過程は、何と言っても、憲法制定会議を開催することです。本会議は、2016年7月4日から週に一回ずつ開催して、この会議では、以下に掲示した基本憲法を制定します。

  1. フェイスブックをグローバルに管理できる手段を構築する。
  2. フェイスブックが利用者の要求事項に適切に応じるようにできるメカニズムを形成する。
  3. フェイスブックが倫理的な責任を持つことのできる基本方針を起草する。
  4. フェイスブックの財政的な処理や行政的な構造における透明性を確実にする。

コンピュータープログラミング、デザイン、法律、芸術、哲学、文学、工学、そして、社会学、物理学、生物学、そして、情報科学などの専門家は、憲法の基本方針作成のための会議に参加します。その会議後には、フェイスブックの全体のコミュニティと話し合いをするために6ヶ月の期間を要します。この話し合いを通して、利用者はグループの最初の段階の提案書を修正して、普遍的な合意をするための作業をします。その後、承認、認可の期間を経て、初めて、フェイスブック全体の利用者が市民になります。

そして、 市民がフェイスブックのレイヤー8、即ち、フェイスブック共和国の創建のための投票を行います。この投票は、透明で、責任のとれる行政的なシステムの下で行います。

「フェイスブック共和国」は、皆の物です。我たちは、莫大な容量の日記、音楽、ディベート、そして、芸術作品をフェイスブックという保存スペースに貯蓄してきました。フェイスブックという企業は、郵便局が物理的な書信を貨幣化したように、そのコンテンツを利益追求に使用する権限を握っています。しかし、自身のフェイスブックコンテンツの所有権は市民にあるべきであり、フェイスブックの未来について発言する権利も我々にはあるべきです。

現在、フェイスブック株式会社という帝国は、「利用者を楽しませるため、利用者の経験を構造化する」という非民主的な執行法を採用しています。

フェイスブック社は、利用者が「いいね」するだろうアルゴリズムによって、友人の掲示物を吟味して、膨大な掲示物の中から、ごくわずかのみを表示しています。利用者は、誰の掲示物を見るかを自分で選ぶ「権利」を持っています。この権利は、侵害されてはなりません。コンテンツの金銭的な価値は、コンテンツ作成者に還元されなければなりませんし、集約データの金銭的な価値は、共同体のために使用されなければなりません。

私たちは、フェイスブックという企業の設立者に対しては、19世紀のユニオン・パシフィック鉄道や他の鉄道を設立した悪徳資本者と同質だと見なさなければなりません。

クラーク・デュラント、または、マーク・ホッピンスなどの人物が、ユニオン・パシフィックのために不正な方法で募金運動を繰り広げ、利益の追求を徹底したにもかかわらず、鉄道は時を経ながら、利用者の活発な需要によって、より合理的な機関としての形を整えていきました。1887年、州制交通法の施行によって、ショート-ホール・ディスクリミネーション(短距離輸送の区別)や他の悪しき慣行が違法とされて、鉄道は厳格な規制に従って作られるようになりました。

その結果、20世紀の鉄道は、信頼できる移動手段となりました。もし、全ての人が自分の消費するサイバー空間に対価を支払うならば、フェイスブック社の決定によって権利が変えられてしまう「利用者(=商品)」を脱し、消耗される商品ではない、「権利を持った」市民あるいはオーナーになることが可能になるのです。

まず、この憲法が有効になり、もし私がフェイスブック共和国の大統領に選出されたなら、私は、フェイスブック社、または、他の組織とこのシステムの基礎サービス維持のため、喜んで協定を結ぶつもりです。

私の政権下では、われわれ市民は、フェイスブック共和国から得られる利益を公正に分配できる小額決済システムを構築します。

フェイスブックの市民は、自身のコンテンツを販売したり、交換することが可能であり、市民は投稿した文章、デザイン、アイディア、ビデオや音楽に対して市場価格の報酬を受け取ることができます。このマイクロビジネスは、サーバー管理費やプログラマーの賃金を創出するものであり、コンテンツ創造者たちも豊かにするものです。メリット・ネットワーク社が、初期のインターネット界において、メカニックの管理の請負を担当したように、請負人の業務を除いて、われわれはフェイスブック社の助けを必要としません。

例えば、猫の映像のロイヤリティーから発生する利益を超えて、フェイスブック共和国は、世の中の深刻な問題に対して、集合的な会話をすることができる空間になりえるでしょう。このように、音楽、芸術、科学、政治、宗教、または、健康などのあらゆる分野における協力が可能になります。そして、フェイスブック共和国には代表者が立てられ、代表者はフェイスブックの利用者たちの時代のニーズに合わせた欲求や考慮事項に応じなければならず、システムが公正で、透明な方法で運営されることを保障します。

このようなシステムが機能するフェイスブック共和国は、決して理想的な夢ではありません。私たちはフェイスブックの経営を管理し、私たちのニーズに応じるよう働きかけることもできます。フェイスブックは、このような協力には反対するでしょうが、私たちは有意義な協力をするために何億人もの人々を集めることができます。

私たちは、共に、フェイスブック共和国を人類の基本権利を基礎とする市民の、市民のための、そして、市民による自由な社会を作り上げることができます。これを成し遂げるため、私を支持してください。私は、全世界の低賃金労働者はもちろん、フェイスブック企業の全ての社員の参加も歓迎します。共に新たなグローバルコミュニティーを作りましょう。「あなたの潜在力へのブレーキ」以外に何も失うことはありません。

 

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