「韓国に「未曽有の大嵐」も 朴政権支持率急落と米大統領選で」  YAHOOニュース

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エマニュエル・パストリッチ インタービュー

韓国に「未曽有の大嵐」も 朴政権支持率急落と米大統領選で」

2016年11月10日

 

共和党のドナルド・トランプ氏が、メディアの大方の予想を覆して、米大統領選を制した。友人による国政介入疑惑で、朴槿恵政権の支持率が急落する中、「アメリカ・ファースト」を主張するトランプ氏の当選は、同盟国である韓国の政治・経済にどのような影響を与えるのか。米ハーバード大学で博士号を取得し、ザ・アジアインスティテュートの所長を務める、慶熙大学のパストリッチ副教授は「朴政権のレームダック(死に体)化とトランプ氏の当選で、韓国に「パーフェクトストーム(未曽有の大嵐)が吹き荒れる恐れがある」と警鐘を鳴らした。
――友人による国政介入疑惑で窮地に陥っている朴槿恵政権について
韓国の歴代政権は、ことごとくスキャンダルに見舞われて任期後半に支持率が低下するが、今回は、そこにいろいろな要素が重なり合っているのが特徴だ。
まずは、今回のスキャンダルで、李明博大統領から続いた保守政権が10年で終わる可能性が高くなった。さらに、歴史を遡れば、1960年に選挙の不正が明らかになって下野した李承晩政権とも類似点が多い。左翼勢力が強く、当時も学生や市民による大規模なデモが発生した。
トランプ氏が次期米大統領に当選したことで、米国は第2次世界大戦後から続いた「世界の警察」の役割を大きく縮小するだろう。経済的には保護貿易主義が一層台頭しそうだ。韓国にとっては、輸出中心のビジネスモデルの行き詰りも意味する。輸出に力を入れて経済を大きく飛躍させた故朴正煕大統領の娘の政権で、輸出主導の経済が大きな転換点を迎えたのは皮肉だ。朴槿恵政権のレームダック(死に体)と相まって、韓国に「パーフェクトストーム」が吹きあれる恐れがある。
――トランプ氏の当選を予想していましたか?
可能性は十分にあると思っていた。2001年9月11日の米同時多発テロ以来、米国はアフガニスタンやイラクで戦争した。今も、シリアなどで問題を抱える。「もう他国に干渉したくない」という心情は十分に理解できる。関係が悪化するロシアとの軍事衝突を心配する米国人が多いと聞く。彼らは「トランプ氏が当選すればロシアとの衝突を当面回避できる」と判断したのではないか。
――今後の日韓関係について
トランプ氏は、米国内の政治を重視するとみられる。そのため、東アジア問題の細部に気を配ることはないだろう。例えば、従軍慰安婦に関する日韓合意に関心を持つとは考えにくい。日韓は今後、両国に横たわる問題を主体的に解決しなければならなくなる。(聞き手 坂部哲生)

<プロフィル>
エマニュエル・パストリッチ:東京大学で修士号、ハーバード大学で博士号をそれぞれ取得。専門は東アジアの古典文学など。著書に「韓国人だけが知らない別の大韓民国:ハーバード大学の博士が見た韓国の可能性)」(21世紀ブックス)などがある。

 

 

 

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